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『十五夜』って欄間

2010年01月31日

前回の続きです。

 今回ご紹介する作品は、ホールに取り付けた欄間 『十五夜』です。


 この欄間は、前回ご紹介した建具『ハーモニー』(今、思いつきのネーミング)ニコニコと同じ玄関ホールに取り付けました。
なぜ、『十五夜』かって言うと、
 このお宅は大黒柱も『どっしり』と存在感があり、鴨居も『差し鴨居』でボリュームたっぷり、そこで建具で玄関ホールを少し柔らいだ雰囲気にしたいなって考えました。
大黒柱や差し鴨居のボリュームに負けない、
でも、主張しすぎないデザイン。

と、なると、

大自然の風景、
柔らかい雰囲気を表現するには、、
曲線

そうだびっくり

月だ、満月だ、

で、『満月のお月さん』の輪郭を大胆に欄間に取り込んで見ました。
 ゆったりとした満月と、満天の星空といったイメージです。

 結構、苦労しましたが、甲斐あってお客さん喜んでくださいました。
 いかがでしょうか、欄間 『十五夜』、
あっびっくり

この欄間にも、『月』がある、

『月』がある、『ツキ』があるって事は、
運が良い
びっくり
って事で、

ご当家の、益々の
ご繁栄を心からお祈り申し上げます。



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Posted by 松井 美喜夫 at 01:53Comments(4) K邸Vol.2(新城市)

『建具屋のみきちゃん』だから

2010年01月28日

 このブログ『建具屋のみきちゃん』ってわりにゃぁ~、
『建具(たてぐ)の紹介、少ないんじゃない』って、
なんか聞こえたような気がしたんで頑張って建具を紹介します。ニコニコ

 ど・れ・に・し・よ・う・か・な・天・神・様・の・い・う・と・お・り♪黒ってな訳で、
今回紹介する建具は、これだぁ!1,2,3ニコニコ

 この建具、昨年暮れ新城に嫁ぎました。

ちょっと変わってるでしょうニコニコ
組子(くみこ)が曲線になってて『波紋』が重なリ合ってるみたいでしょう。

 
 このお宅は第二東名用地に、永年住み慣れた築後百余年の立派なお住いが掛かり、現在の地に移り住むはこびとなったそうです。

 打ち合わせにお伺いした時、ビックリびっくり
ピッカピカなんです、柱も床も、勿論建具も、磨き込んであるんですよ。

 この日は、『古い建具を離れに移設出来ないか』と言う事で、建具を見せてもらいに伺ったんです。
 手入れのおかげで、まだまだ充分使えるし、先人が丹精こめて作リ上げ、
あんなに大切にされていた建具に『これは、使えませんねぇ』って私の口からはとても言えませんし、それよりも、移設して更に大事にしてもらう事が、あの
建具にも、先人にも、何よりお客さんの為に一番いいことなのかなって思い
即、移設しましょうとお答しました。

  私もあの建具達のように、大切に大切にしてもらえるような建具を作って、また何時の日か、『この建具、今度のおうちに移設できないかしらって』言ってもらえるような建具を作ってニコニコ、そして、その問いに答える未来の職人が、
私と同じ気持ちになってもらえるような作品を遺していかなくちゃって、なんか、消えかけていた魂に火が付いたような気になっちゃいました。

 で、古い建具の他にも、障子の腰板(柾目)・襖の手掛け・杉の天井板(柾目)・ガラス(ダイヤ柄)なども新設の建具に使いましょう、って事になりました。

続く・・・


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Posted by 松井 美喜夫 at 19:44Comments(0) K邸Vol.1(新城市)

♪~肴は、炙った~イカでいい~♪

2010年01月26日

 
タモ 虎杢の『角火鉢』

 
今回紹介する作品は、昔懐かしい『角の火鉢』です。

 毎日々寒~いうわっ日が続きますねぇ

 こんな時期、この火鉢ほんとに役に立つんですよ、ニコニコ
炭(備長炭がいいね)をおこして鉄瓶を掛ければ、お湯も沸くし加湿も出来る、
しかも電気料タダ!!
お餅だって焼けるし、せんべいだって・・・しかも、インテリアにもなっちゃうニコニコ

 こん夜は熱燗で一杯ニコニコってなときにも、鉄瓶で燗付けが出来ちゃうしニコニコ
♪~肴は、炙った~イカでいい~♪だって出来ちゃうニコニコ
エコだよねぇ~


銅板の内側には断熱材を装着し、炭の熱から火鉢を守ります。
炉縁は『黒壇』手掛けは『黒柿』です。


お道具の収納に便利な、桐の小抽斗を設けました。
尚、五徳・窯・火箸は商品に含めれておりません。
   ※炭をお使いの時には、火の注意・換気にご注意ください。


≪商品データ≫
  材 種:タモ(玉杢) 黒壇(炉縁) 黒柿(手掛け)
  寸 法:W340・H290・D340
  仕 口:水組
  塗 装:着色ウレタン塗装(艶消し)  


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Posted by 松井 美喜夫 at 00:23Comments(4) 角火鉢 手あぶり

今年こそ!お金がタ~クサン貯まりますように!! 銭函

2010年01月20日

今年、第2弾!

一月も半分終わっちゃいました。
おくらばせながら今年も、
よろしくお願いいたします。


今年、第二弾は、
銭函
要するに昔の金庫、京都に嫁ぎました。
どうか
今年こそお金がた~くさん貯まりように!!ニコニコ




この銭函、結構苦労しました。
 お客さんの希望寸法でCADを使って図面を起しご覧頂き、OKでGO!! 材料は、外側は『タモ』玉杢(たまもく)を使い、抽斗(ひきだし)は『桐』で製作、着色・ウレタン塗装と、ここまでは、な~んら問題なし。


飾り金物を作ってくれるお店が見つからない。
 気にはしていたんだけどね、で、いつもお世話になっている金物やさんに 紹介してもらって本体と図面を持って『いざ、京都』へ、
残念ながら、軽くあしらわれてしましました。
 で、今度は、お客さんが『仙台箪笥』の故郷『仙台』へ、商工観光課の 紹介でお店を訪ね、図面を見てもらったら『うちの、型じゃないから』ってことで 無理だって言われたそうです。
 最終的には、お客さんのお陰で大阪の鍛冶屋さんで作ってもらえる様になり、立派な飾り金物が調達出来ました。



 この、銭函の一つの為に型を起こして作っていただきました。
図面通りに、しかも忠実にありがたい事です。感謝です。
 お客さんをはじめ皆さんのお陰様で世界でたった一つの銭函を完成させるお手伝いが出来ました。お客さんも大変喜んでくださいました。
 きっと、『当家のお宝』にしてもらえる事でしょう。

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Posted by 松井 美喜夫 at 21:02Comments(6) Y様 銭箱(京都)